Revisiting Ushimado: ushimado.labo 2022 Annual report(2023)

『牛窓再読』ushimado.labo 2022年度活動レポート

瀬戸内海に古くからあるちいさな港町・牛窓。交通の便が良いとは言えず、不動産流通を促す仕組みが整っている訳でもないこのまちに、人びとは何故こうも引き寄せられるのか。その理由となっている様々な側面を「住み継ぎ」という言葉を手がかりとして知ることで、このまちに感じる奥深さの一部が現れてくるのではないかと想像した。
私たちがこの調査で行おうとしているのは、それらを解明して分かりやすい言葉にまとめることではない。長い時間軸のなかで、人の営みや暮らしがまちを創り、コミュニティを形成し、景色を残し、未だ多様な経歴を持つ人たちを寄せ付け、受け入れるまち牛窓を「再読-Revisiting」することで、我々がこれから生きていく世界の「灯」を見つけることである。