The “home” as a place to encounter different lives(2025)

<エッセイ> 異なる生と出会う場所としての「家」:京都の町家街区を例として

最近、町家を含め、古い建物のリノベーションがブームであるが、まだまだ世間一般に浸透しているとは言えない。一方、リノベーションされた町家にも問題がないわけではなく、家に住むことが他者と交わる場所をもつことであったという本来の性格が失われていると感じる例も少なくない。たとえ町家の建物自体は残されたとしても、それは長期的にみれば都市の生活文化の衰退であろう。
町家は、都市に様々な人が集まって住む文化のなかで立ち現れ、育ってきた。都市の集住文化としての町家を、現代の人と環境の関係についての思想的潮流であるポストヒューマニズムを踏まえると、どのように記述できるだろうか。ポストヒューマニズムとは、ここでは、人間の意思や主体性を人間のみに閉じずに捉え、人間以外の存在(モノ、生物、自然、環境、さらには超越的な存在)との相互作用、反復するリズムのなかに見出そうとする発想である。

Construction of Image for the Dwellings(2024)

<エッセイ> スリランカ紅茶農園の長屋とその住まい像の形成

19 世紀後半、スリランカではさび病によるコーヒー樹木の壊滅により、コーヒーに 代わる産業として紅茶が導入された。茶葉の摘み取りから紅茶の加工まで年間を通 して人手が必要となり、紅茶プランテーションで働く労働者を募ることとなった。その 際に南インドから移民してきたタミル人は、スリランカの紅茶農園の重要な担い手とな ったが、1948 年のスリランカのイギリスからの独立を機に、社会的、政治的、そして経 済的な困難と直面することになった。紅茶農園で働くために移民した人々の多くは、 紅茶産業に従事しなくなったあとも労働者長屋に住み続ける場合がある。本エッセイは、紅茶農園 の労働者長屋について、異なる立場、次元における住まい像の形成という観点から再考するものである。

Social Image and Physical Space of Dwellings(2025)

Intersection of Social Image and Physical Space in a Former Tea Plantation Workers’ Tenement(Japan Architectural Review)

This study examines the interaction between social images and actual space in tenement houses, locally called line houses, on a tea plantation in Sri Lanka. The social image of line houses was analyzed based on the discourses of managers, supporters and residents, while tracing the history of tea plantations and its social development, and the physical characteristics and space of line houses were clarified following a field survey in a village, a former tea plantation in Kandy District. Line houses have been conventionally understood only in one aspect, as poor and inhuman living environments that need to be improved or eliminated. However, the results of this study show that the line houses have acquired a sense of place and inherited Tamil culture. This finding reinforces the recent discourse that attempts to reconsider the space of tea plantations from the perspective of the people who have lived there and may provide a basis for rethinking the government’s policy of resettling people on line houses.

Untold Stories of the Community(2025)

誰も教えてくれない東九条の物語 ―住+文化からみる(2025)

関西と韓国を行き来しながら都市の住まいと文化について研究し続けている韓勝旭さん。京都への留学中に関わりはじめた東九条のまちについて感じる変化やこれからのことについてお話されます。
日時:2025年2月21日18時〜20時
(17時40分:開場,18時〜:韓さんトーク,19時〜:フリートーク)
会場:HOTEL ANTEROOM KYOTO(ホテル アンテルーム 京都)1F
   京都市南区東九条明田町7番
申し込み不要
参加費:500円(ドリンク代として)

Introduction to Housing Planning(2024)

住居計画入門−住まいをめぐる文化・歴史・空間学芸出版社

住まいを焦点に計画・歴史・文化・地域・構法など、設計の前提条件を広範に扱う実践的な教科書。歴史的な文脈を含めて紐解いていくことで、「住まいとは何か」「なぜそうなっているのか」を探求することができる。近年の社会情勢や動向も踏まえ、あらゆる角度から身近な住まいにアプローチする。

Nurseries as Third Places(2024)

「サード・プレイス」としての保育園の可能性

保育園は、厚生労働省が告示する保育所保育指針によって、3つの役割を果たすように規定された児童福祉施設です。一つ目の役割は子どもの保育。二つ目は保護者支援。そして三つ目に、地域の子育て支援です。保育園が本来の役割を果たしながらもいかにして人々にとっての「サード・プレイス」たりうるか、その可能性と福祉業界の背後にある課題について、NPO法人ConoCoでの取り組みを例に挙げながら明らかにしていきます。

環境構成論演習II・生活環境構成論演習2 特別講義

2024年12月4日(水)13:15〜14:45

Let’s Commoning(2024)

住まいのコモニング―住宅の私有化・商品化を乗り越える(第19回住宅系研究報告会パネルディスカッション)

物価の上昇や市場経済の一層の浸透,外部サービスへの依存により住宅の私有化・商品化が進み,住宅は身近な存在でありながらどこか私たちの手から離れ,手の届かない存在になってきてはいないだろうか。近年の居場所づくりのムーブメントは,このような「住宅からの疎外」へのある種の抵抗とも言えるかもしれない。コモニングとは,コモンズ(共有資源)を編み直し続ける実践,そしてそれを取り巻く関係性のことである。「住宅からの疎外」に対するコモニングとは何か,制度で担保できる/できないコモニングとは,コモニングを受容する社会の側に求めれる態度とはなど,具体的な実践と理論の両面から議論し,住まいをもう一度ひらかれたものにする手立てについて議論したい。

Let’s feel Ushimado through seeing, listening, walking and making(2024)

『牛窓五感―見て,聞いて,歩いて,動いて感じた二年間の記録』牛窓ラボ活動報告書

ushimado.labo は牛窓地域の調査・ 研究を行う研究チームであり、住まい・まちづくりの研究・ 実践をしてきた京都大学大学院人間・環境学研究科准教授の前田昌弘と、岡山を拠点に既存ストッ クの活用や場づくりの実践を行ってきた株式会社ココロエ一級建築士事務所の片岡八重子が 2021 年に立ち上げ、活動がスタートした。私たちの手探りの活動も2年間で多岐に渡った。活動や調査については「語る」「歩く・見る・調べる」「手を動かす」「町の見方を変える」という言葉で括りまとめた。またラボに関連した出来事や視察先から得た知見はコラムとして挿入している。穏やかな瀬戸内海の景色を背景に多くの人に話を聞き、路地を歩き、数値データだけでない、我々ラボメンバーの感覚的な部分も多い報告書となった。

Alternatives of Community Design Theory(2024)

コミュニティ・デザイン新論さいはて社

現代社会の困難=希望をめぐる難問に挑む! 政策科学、社会学、減災・人間科学、建築・都市計画学、 事業構想学など、バックグラウンドの異なる気鋭の執筆陣が集い、旧来のコミュニティ・デザイン論を捉え直し、アクティブな知として新たに鍛え直すことを目指す。

出版社紹介ページ

出版記念セッション(2024年12月22日午後開催)

Creating from Waste(2024)

「廃棄物からつくる一般財団法人 住総研 すまいろん 2024年夏号 特集

本特集で取り上げる「廃棄物」とはこのように,「資源」と「ごみ」の間で揺れ動いている不安定な何かである。そこで取り上げたいのは,そもそも「廃棄物」とごみの違いはなにか,物を直すとはどのような行為かといった,廃棄物の意味についての議論であり,そして棄てられた物や場所に対して様々な形でアプローチしている人たちの具体的な実践である。それは,人口減少で家や土地が余る時代になり,私たちがどうしようもなく,棄てられた物や場所とともに生きていかざるを得ないという前提にもとづいている。

バックナンバー一覧(PDF公開あり)

Retreat for Revitalization in Survival of Rural Community(2024)

撤退と再興の農村戦略(2024)

今の子どもたちは、将来、「人口が半分になった日本」を自分の目でみる可能性があります。そのような長期的な縮小傾向のなかで農村を守ることは容易ではなく、この先は、発想そのものの転換が必要になります。この講義では、誰も住まなくなった集落の事例紹介を起点として、「将来的な再興を意識した前向きな縮小」という集落づくりの選択肢を提示します。「ハイテクや観光が集落を救う」「とにかく助け合い」といった「夢に満ちたわかりやすい事例の羅列」ではありません。今回のメインは、「一度引いてから攻めに転じる」という全く新しいタイプの「集落づくりの考え方」そのものです。

環境構成論Ⅱ・生活環境構成論2 コミュニティデザイン特別講義

2024年7月24日16:45〜18:45@京都大学吉田南構内 人間・環境学研究科棟

The InternationalUrban Cultural Space Forum(2024)

愛する街、人に似る空間―アジア都市空間フォーラム

都市は,その都市らしさを愛する人に似る。都市の形や速度は,そこに住む人によって決まる。都市は見せたくない部分を覆い隠してしまうこともあれば,積極的にそれを明らかにして解決することもある。文化都市春川では,その都市をよりその都市らしくすることができる人に注目します。都市を構成する人の視線と態度,活動しながら作られる文化についての談話を共有します。都市を愛し、空間と地域のアイデンティティを様々な方法で作っている皆さんを 「アジア都市文化空間フォーラム」に招待します!

日時 2024年5月31日(金) 14:00~17:00

場所:文化都市博覧会フォーラム会場

参加対象:都市、空間、建築、地域問題に関心のある人(100名以内)

Imagination of Local Community (2023)

京都の地蔵盆と地域共同体の「想像力」(2023)

本稿では、地域のコミュニティ形成の基盤として近年注目されている京都の 地蔵盆について、「信仰」という側面から人びとと地域コミュニティの接続のあり方に ついて理解することを試みる。少なくとも京都の地蔵盆では、特定の宗教や宗派に 限らず人びとが行事に参加しており、宗教行事としての側面が参加者にあまり強く意 識されていない。しかし、地蔵盆は地蔵を祀るという行為を中心とした「信仰」に根ざ しており、だからこそ永らく続いてきたことも確かである。地蔵盆の起源は 遅くとも江戸中期まで遡ると言われ、そういった歴史性を帯びた生活文化における人 と人、人びとと環境、世界との関係の取り結び方に対する理解なしに、現代の価値観 だけで評価することはその持続をかえって危うくするのではないか。

This paper attempts to understand the connection between people and local communities from the aspect of “faith” in the Jizo-bon in Kyoto, which has been attracting attention in recent years as a foundation for local community. At least in Kyoto, people of all religions and denominations participate in Jizo-bon, and the religious aspect of the event is not strongly considered by the participants. However, Jizo-bon is rooted in “faith” centering on the act of enshrining Jizo, and it is certain that this is why it has continued for so long. The origin of Jizo-bon is said to date back to the middle of the Edo period at the latest. Without an understanding of how people relate to each other, to the environment, and to the world in this historical lifestyle culture, evaluating Jizo-bon based on modern values alone may in fact jeopardize its continuation.

Towards Research on Community Design as a Philosophy of Practice (2023)

実践哲学としてのコミュニティ・デザイン論研究」を目指して

 同志社大学大学院授業「コミュニティ・デザイン論研究」(同志社大学総合政策科学研究科+大阪ガスネットワークエネルギー・文化研究所)で培ってきた関係性を活かし、「Why?制度」「How?計画」「What?文化」「Who/Whom?共生」の4つのフレームを設け、コミュニティ・デザイン論を掘り下げていくワーキングを実施。各フレームごとに、まず問題提起として各主体のライフヒストリーを軸にテーマの変遷と基層をレビューし、異世代・異分野から新たな問いを投げかけ、対話を通して本質に迫ることを目指す。複眼的なアプローチによって、今、揺れる社会の中で、社会システムと生き方の問い直しの糧となる“実践哲学”につながるコミュニティ・デザイン論をともに描き出し共有する。

3rd フレーム「What?文化」
・前田昌弘「文化がせめぎ合う場としてまちづくりを記述する」,実践哲学としての「コミュニティ・デザイン論研究」を目指して>,その9,2023年7月29日

・川中大輔×前田昌弘×弘本由香里「対話で深めるコミュニティ・デザインと「文化」」,実践哲学としての「コミュニティ・デザイン論研究」を目指して,その8,2023年7月29日

Placelessness Emerging through Reconstruction(2024)

被災/復興で失われる場所性を考える(ふたば学舎 震災学習・防災セミナー)

人が生活する中で意味づけられ,その人の「根っこ」になる場所。それぞれの人に大切な場所性を被災と復興に関連づけて考えます。

*関連論考

◯前田昌弘:街並みと復興の倫理 ―現代の都市において場所性を媒介するもの,復興,第30号,pp.64―71,2023年9月

◯阪本真由美,前田昌弘,高原耕平,山住勝利:暮らしの復興とは何か―復興の「内がわ」と「外がわ」の対話より,復興,第30号,pp.57―63,2023年9月

Collective Knowledge of Architectural Design(2024)

コンパクト建築設計資料集成 第4版

本書は学生を主たる対象とし、建築製図の補助資料、建築計画の講義の教材として、膨大な建築設計資料から情報の抽出・編成を行った。情報ネットワークを通じて多様な情報が容易に入手できる時代において、建築の押さえるべき基本、すなわち変わらないところ、変えてよいところ、変えねばならないところ等を判断する基礎を示すものである。
今回の改訂においては、共生,多様性,少子高齢化,老朽化,デジタル化,施設マネジメント,災害復興,持続可能性,低炭素化社会などのキーワードをとらえた。急速な変化の中で,社会的かつ建築的な課題を建築計画・設計としてどう受け止めるのか。従来の建物種別を超えて新たな建築像をどう描くのか。「建築デザインの基礎」「アクティビティと空間」「プログラムと建築」の3部構成で、その発想の手がかりを示す。
*第III部 プログラムと建築「居住―集合住宅」を井本佐保里氏と共同執筆)

Practical Knowledge of Description(2024)

越境する実践知にむけて

2021年度より建築・都市計画,社会心理学,文化人類学の研究者でまちづくりの現場を記述する方法について何度も議論を重ねてきた。そこでは記述という行為を単に記録やレポートしてではなく,主体形成や価値創造の契機を含みこんだ創造的な営みとして捉え,まちづくりの実践を支える知的基盤(実践知)を現場から立ち上げることを目指してきた。今回の研究集会では,問題意識や現時点での成果をよりオープンな場で共有し,また,まちづくり,都市空間史,環境社会学の研究者を招いて議論し,成果のとりまとめにむけた方向性を確認する機会とする。

Open your mind on sustainability(2023)

地域の当事者目線で考えるサステナビリティ

私たちを取り巻く環境・社会課題は、さまざまあることはわかっていながらも、「自社で何ができるかわからない」「どのように推進していけばいいかわからない」といった悩みを持つ方が多いのではないでしょうか。このような悩みを持つ方に向け、環境・社会課題に関する情報の発信、ネットワーク組成に取り組むGREEN×GLOBE Partners(株式会社三井住友フィナンシャルグループ、株式会社三井住友銀行)と京大オリジナル株式会社主催のトークイベントを、本学およびオンラインで開催します。

 「地域の当事者目線で考えるサステナビリティ」をテーマに、「コミュニティとサステナビリティ」という非常に大きなテーマに対して、企業がいかに当事者意識を持ち、どのような姿勢で、何に取り組むべきかについて、本学の教員や企業の担当者とともに考えていきます。

イベントレポート

 京都大学 philo- 2023年10月17日、オンラインイベント「地域の当事者目線で考えるサステナビリティ」が開催されました

 GREEN × GLOBE Partners 地域の当事者目線で考えるサステナビリティ—— 自律協生と地域運営をめぐって

Moving Days (2024)

「借りて暮らす住まいの現在」(日本建築学会近畿支部住宅部会セミナー)
引っ越しに密着した写真集『moving days』(誠光社刊)の制作や様々な生活の風景の撮影、そしてUR都市機構のウェブマガジン「OURS.」(現「うちまちだんち」)のプロデューサーの1人として、これまで団地や借り暮らしの魅力を色々な形で表現してきた平野さん。歴史ある洋風町家で育った平野さんが、これまで見てきた借り住まいの事例やその経過をもとに、家を持たず揺れ動きながら暮らしていく価値観・カルチャーにはまっていったきっかけやその魅力について、今後の制作や展示のことも絡めて語っていただきます。
*詳細・申し込み:https://peatix.com/event/3839735

See and Feel Sri Lanka Today(2024)

舌で知り、頭で味わうスリランカ―食と農業,伝統医療,建築,社会経済からみえる「今」(2024)

スリランカ各分野の専門家・研究者が京大に集い,「スリランカの食」を入口に、立場や分野を越境しながら、スリランカのディープな魅力や社会課題を語り合う。専門家に限らず,スリランカについてもっと知りたい人,海外での活動に関心がある若い世代や学生の参加も大歓迎! 

*詳細および参加登録用WEBフォームはリンク先のページを参照

イベントレポート

Rewatching Ushimado(2023)

うしまど ✕ 窓散歩(牛窓フレーミング散策実験展示)

2022年に実施した「窓散歩」(街並みフレーミング散策実験)では,牛窓を歩く16人の来街者が街で見聞きした体験が音声と画像・映像によって記録されました。今回,これら550点にのぼる記録を整理・編集し,展示公開します。牛窓を訪れた人びとが何を見,どんな価値を感じたのか,ぜひご注目ください。

Urban Space Created by Markets(2023)

市場がつくる都市空間 戦後復興期の日本都市史の事例から

商業空間の普遍的な建物類型には、職住一体の町屋と市場がある。両者ともに都市史研究には分厚い蓄積があるが、本発表では市場に注目する。

第二次世界大戦の空襲によって焼けた東京が再生する過程で、終戦直後から急速に形成が進んだのは市場であり、戦後の「闇市」は復興の象徴として映画、小説にも多く描かれてきた。東京の山手線沿線の私鉄ターミナル駅前に限って言えば、市場の形成によって都市空間が戦災から再生したといっても良いだろう。戦後復興期の日本都市で、市場はどこに現れ、誰が関わり、そしてどのように機能したのか、東京の市場を中心的な事例として議論する。

【参加申込みフォーム】

https://forms.gle/M5CR4qG1zdXmvANV6

Kitchens and Dwellings Around the World(2023)

台所からみる世界の住まい

「世界の台所探検家」として世界各地の台所をめぐっている岡根谷さんに、現地の人と一緒に料理や食事をして体験した、リアルな暮らしと文化のストーリーを紹介いただきます。家庭の台所と食卓からは、その土地の暮らしや社会背景までもが見えてきます。世界の台所を知ることで最終的に日本の住まい、台所への理解を深めたいと思います。

Are You Ready?(2023)

「特集 そなえる都市 そなえる私日本建築学会 建築雑誌,2023年9月号

関東大震災から100年、多くの教訓の蓄積が建築や都市を変質させてきた。もし、未曾有の災害がいま襲いかかってきたら、あなたはどのように行動するだろう?オンタイムでものと人が行き交うこの社会で、あなたの準備は万全だろうか?この特集ではもう一度、空間、もの、人、そして、こころの備えを確認したい。あなたの備えはできているだろうか? Are You Ready?

Questionnaire Survey on Jizo-Bon (Response to COVID-19) (2023)

地蔵盆に関するアンケート調査(新型コロナウイルスへの対応)実施中 *画像をクリックすると回答フォームへ飛びます

新型コロナウイルス感染症が今年5月に5類感染症に移行したことを受け,コロナ禍で中断を余儀なくされていた多くの地域行事も徐々に再開されつつあります。当調査は,京都市内の町内会・自治会等を対象として地蔵盆の開催状況や再開・継続にむけた課題を把握することを目的としています。調査結果は,今後の地域活動のあり方について検討する際の資料として役立てていきます。

アンケートの対象: 京都市内で地蔵盆を開催している地域(町内)や団体であり、 今年の地蔵盆の開催者(地蔵盆の世話役、町内会・自治会の役員など)

回答期限:2023年9月8日 (回答の受付は締め切りました)

以下のHPにもWEB入力フォームへのリンクが掲載されています。
 京都市 自治会・町内会&NPOおうえんポータルサイトhttps://chiiki-npo.city.kyoto.lg.jp/assoc-news/1484.php
 京都をつなぐ無形文化遺産

アンケート最終結果(自治会・町内会&NPOおうえんポータルサイト)

京都大学オンライン講義「立ち止まって、考える」(調査結果の一部を紹介しています)

The housing “ladder” in slum resettlement project(2023)

Acceptance and transformation of the housing “ladder” in slum resettlement projects in Colombo, Sri Lanka(Japan Architectural Review)

This study focuses on the Sustainable Township Development Programme, a slum resettlement project that represents a recent housing policy shift in Sri Lanka. Through the actual housing improvement activities of the residents of Sahaspura, a resettlement housing complex, and the slum residents in the surrounding area, the response of the beneficiaries to the housing “ladder” was clarified. Policy makers and planners intended to merge slum dwellers into the formal housing market through the provision of “ladders,” a set of regular ownership and dwelling units in Sahaspura. However, residents have responded in a variety of ways, including house extensions and renovations and informal housing transactions according to their daily needs.

Ushimado-gatari vol.3(2023)

『牛窓がたり』第3号

牛窓のまちに関わる人びとを介して,かつて瀬戸内海の要衝として栄えた港町・牛窓について理解を深めることを目的としたインタビュー集の第3号です。まちを通して,私とはなにか,私たちのコミュニティとはなにか,対話の媒体となることをめざしています。

This is a collection of interviews aimed at gaining a deeper understanding of the port town of Ushimado, which once developed as a economic and culutural cvore on the Seto Inland Sea, through the people involved in the community of Ushimado. It aims to be a medium for dialogue about what I am and what our community is through the community.

HABITAT: Vernacular Architecture for a Changing Planet(2023)

『世界居住文化大図鑑―人と自然の共生の物語』柊風舎

気候変動がもたらす異常気象により、世界中の人びとは生命を脅かされる事態に直面している。この限られた惑星のなかでどのように生きていくか、私たちと自然の関係を問い直すことが今こそ求められている。地域の気候や立地、人びとの生活や文化に応じてつくられる建築「ヴァナキュラー建築」。人類は、自らの生活の拠り所としている地球の生態系のバランスを崩すことなく、建築を創造してきた。古代からの知恵を、すべての人にとって持続可能でより豊かな明日のために適応させることに、地球と私たちの未来はかかっている。

People around the world are facing life-threatening situations due to extreme weather conditions brought about by climate change. Now is the time to rethink our relationship with nature and how we should live on this limited planet. Vernacular architecture” is architecture that is created in response to local climate, location, people’s lifestyles, and culture. Humans have created architecture without disturbing the balance of the earth’s ecosystem on which they depend for their livelihood. The future of our planet and our future depends on adapting this ancient wisdom for a sustainable and more prosperous tomorrow for all.

Revisiting Ushimado: ushimado.labo 2022 Annual report(2023)

『牛窓再読』ushimado.labo 2022年度活動レポート

瀬戸内海に古くからあるちいさな港町・牛窓。交通の便が良いとは言えず、不動産流通を促す仕組みが整っている訳でもないこのまちに、人びとは何故こうも引き寄せられるのか。その理由となっている様々な側面を「住み継ぎ」という言葉を手がかりとして知ることで、このまちに感じる奥深さの一部が現れてくるのではないかと想像した。
私たちがこの調査で行おうとしているのは、それらを解明して分かりやすい言葉にまとめることではない。長い時間軸のなかで、人の営みや暮らしがまちを創り、コミュニティを形成し、景色を残し、未だ多様な経歴を持つ人たちを寄せ付け、受け入れるまち牛窓を「再読-Revisiting」することで、我々がこれから生きていく世界の「灯」を見つけることである。

Ushimado-gatari vol.2(2023)

『牛窓がたり』第2号

牛窓のまちに関わる人びとを介して,かつて瀬戸内海の要衝として栄えた港町・牛窓について深く理解することを目的としたインタビュー集の第2号です。まちを通して,私とはなにか,私たちのコミュニティとはなにか,対話の媒体となることをめざしています。

This is a collection of interviews aimed at gaining a deeper understanding of the port town of Ushimado, which once developed as a economic and culutural cvore on the Seto Inland Sea, through the people involved in the community of Ushimado. It aims to be a medium for dialogue about what I am and what our community is through the community.