越境する実践知にむけて
2021年度より建築・都市計画,社会心理学,文化人類学の研究者でまちづくりの現場を記述する方法について何度も議論を重ねてきた。そこでは記述という行為を単に記録やレポートしてではなく,主体形成や価値創造の契機を含みこんだ創造的な営みとして捉え,まちづくりの実践を支える知的基盤(実践知)を現場から立ち上げることを目指してきた。今回の研究集会では,問題意識や現時点での成果をよりオープンな場で共有し,また,まちづくり,都市空間史,環境社会学の研究者を招いて議論し,成果のとりまとめにむけた方向性を確認する機会とする。