Symposium: Learning from visionary architects(2019)

日本建築学会比較居住文化小委員会シンポジウム 幻の建築家たちの教え

時の試練を経た集落は格好の教科書、その構想者は会うことが叶わない幻の建築家――居住を取り巻く状況が急速に変化している現代においても、いや、むしろ現代においてこそ、フィールドに出向くと多くの学びがあります。しかしフィールドワークは名人芸に近く、定まった方法論はありません。そこで比較居住文化小委員会では、名人たちが何を考え実践してきたのかを広く伝えるべく、16 名の濃密なインタビューと直筆のフィールドノートをまとめ、書籍「建築フィールドワークの系譜:先駆的研究室の方法論を探る」を出版しました。
本シンポジウムでは、本書で取り上げた中から 4 名をお呼びします。第一部は、世界的建築家かつ先駆的フィールドワーカーである原広司氏と古谷誠章氏の講演です。フィールドに何を求めて旅立ち、どのような調査を行ない、その成果が設計の実践にどうつながったかについて解説します。第二部ではこれを受け、布野修司氏が建築計画学の視点から、陣内秀信氏が建築史学の視点から、フィールド研究のトップランナーとしてコメントします。その後は、比較居住文化小委員会のメンバーも加えたパネルディスカッションです。以上の講演と議論を通じて、フィールドワークの現代的な意義をあぶり出します。

Symposium: Dwelling among Multiple Generations(2018)

日本建築学会 第13回住宅系研究報告会シンポジウム 世代の”あいだ”を暮らす

今日では3世代がひとつ屋根の下に暮らすことも珍しく、若者と高齢者の間で知識や経験を日常的に受け継ぐことも、子育てや介護の支援を親族から受けることも難しくなってきています。このように多世代での人間関係の希薄化が進む中、地域コミュニティにおける社会関係資本をどのように再構築していくのかは大きな課題といえます。本シンポジウムでは、子どもから高齢者まで、日常生活の中で自然な形で出会い、互いに学び支え合う世代間の関係づくりに取り組む実践者をお迎えし、縦割りかつ世代別に議論される施設と住宅の”あいだ”のデザインを住まいから問い直すきっかけとしたいと思います。